ひとりごと

備忘録と自己満纏め。

今更感な遊女阿部考察妄想纏め

去年の12月4日公開「滝沢歌舞伎ZERO2020 The Movie」を見てから、

私はずっと遊女阿部を拗らせています。

(女形の阿部君の呼び方は様々ですが、私はずっと遊女阿部なので、このブログ内ではこれで統一します。遊女なのに君付けするのも変なので、敬称略的な感じです)

私は公開日から「遊女阿部を世界一幸せにしたい」と思って生きています。

幸せにしたい と願っている オタク の 感想から生まれた妄想です。

先に言います、 幸せになっているかは わかりません。

むしろ、普通の人が考える「幸せ」とは程遠い事ばかりになっていて

私自身頭を抱えています。元々悲恋が大好きな故に幸せルートになかなかたどり着けない。誰か助けてほしい。

二人の基本設定は、1回目見終えた時点からあまりずれてないです。

妄想を大体3ルートに分けて、タイトル()とそれに行き着く親密度も考えました。

それらを踏まえた上でお読みください。

 

 

1回目見終えた時点…

感想:遊女阿部、幸薄い顔、絶対死ぬ。幸せになれないのが分かる。(この時点で酷い)

なんだろう、この儚い感じ、ワンナイト感。

考察:遊女阿部は超絶人気花魁。お偉いさんのお気に入り。多分、売春という形で遊郭入りしているので、自分の意志で辞めることもできない立場。仕送り制度がこの時代にあるか分からないけど、家族にお金を送っているはず。

目黒はお偉いさんの付き人で、付き人として遊郭に来た時に偶然見かけた遊女阿部に一目掘れした青年。という設定。ここくらいが考察です(考察とは)

 

以下妄想 

end1. 情死 (親密度91-100%)

目が合っただけですが遊女阿部も目黒の事が気になります。が、遊女阿部は超絶人気の花魁だしお偉いさんのお気に入りなので、基本お偉いさん以外お断り、指名したければ高額料金を支払う必要があるため、目黒は指名することもできません。

お偉いさんは遊女阿部を自分の物にしておきたいので、そういうことは絶対にしません。敢えてそういうことはしないで遊女阿部に圧かけてる悪い奴です。「俺以外の男と」って脅してくるので、身体面では何もないですが精神面で廃れてきています。

遊女阿部は、立場上滅多に部屋と仕事場以外出歩くことは無いと思うんですが、目黒のことが頭によぎって珍しく外を歩いてみると、偶然目黒と出会う。それが舞で描かれているシーン。「自分は幸せになってはいけない」「人を好きになってはいけない」って思って生きている遊女阿部と、そんな遊女阿部を好きになってしまった目黒の悲恋です。

そんな長い時間話すことは出来ないけど、その短い時間で遊女阿部は隠したいであろう自分の事を目黒に話すし、それを受け入れて「自分を大切にしてほしい」とか言います。(目黒は言われたら嬉しいけど言われたら困る言葉を阿部に言う男ナンバーワン。)

目黒だって自分の立場で遊女阿部と関わりを持ったことがばれたらどうなるか分かってるんだけど、少しでも幸せな時間を、と思って舞で描かれているように踊るし、キスするんですよ。だから遊女阿部はあんなに儚い顔してるんですよ…。

まあ悲しい現実で、お偉いさんにバレてしまい遊女阿部は軟禁状態、目黒は遊郭出禁ないし処罰で牢屋に放り込まれます。遊女阿部は目黒の状況を知り、「自分がいなければ」と思って毒を飲んで自害します。目黒はその後、付き人してたお偉いさんからその事実を突きつけられ、遠回しに自害しろと言われ迷うことなく自害します。

お互い、来世は結ばれたらいいな、とか思って死にます。

情死って本来の意味では、一緒に死ぬんですよね…。これだと一緒ではないんですが、もう最悪、舞のシーン後に一緒に毒飲む流れです。メリバって感じかな~。好き。

そもそも一番最初に考えた妄想がこれな時点で幸せにする気がない。次。

 

 

end2. 追慕 (親密度80-90%)

時は、目黒が遊郭に通えなくなり(病死か家庭を持った)、遊女阿部も現役を引退し、若い遊女の世話や指導する立場になった未来。舞で描かれていたシーン含め、目黒との想い出を遊女阿部が後輩遊女に話し聞かせていたという話。

「遊女としてじゃなくて、一人の女性として見てくれて、好きになってくれた人がいたの」って恥ずかしそうにでも嬉しそうに話す遊女阿部が見たい。

遊女阿部の自室は季節ごとに生ける花を変えているんだけど、それは青年目黒が必死にお金をためて遊女阿部に会いに来てたスパンが大体季節が変わるタイミングで、遊郭から外に出られない遊女阿部に季節が変わったことを伝えるために、一輪の花をプレゼントしていたから。(花鳥風月の歌詞「四季を贈りましょう」を引用しました)

個人的に大好きなendです…割と幸せでしょ…?

一緒にこの妄想を考えてくれた友人は、贈られた花を押し花にして栞にして大切にしまっていて、死に際に栞を握りながら一番幸せだったことを回想してた…というのを考えています。二人で泣ける妄想を勝手にしています。価値観一緒って最高ピーマン。

 

 

end3. 敬遠 (親密度50-79%)

目黒のことを想うが故に身を引く遊女阿部というのがミソです。目黒が客としてではなく一人の男として自分のことを好きになってきていることに気づくので、「私は遊女」と言い切る遊女阿部が格好いいです。それ以降目黒は遊郭に来なくなり、遊女阿部も目黒のことを想いながら遊女として独り身で生きていくと誓います。

遊女阿部だって目黒と結ばれたら、とか考えるけど叶うわけないって諦めている所もあるし、遊女をやめるという選択肢は、遊女阿部の中には存在してないかな、という印象です。あの目黒は身請けするほどのお金も勇気もないと思っています。

 

 

以上が大まかなend3つです。親密度って何だよって思いますよね、私も思っています。

個人的に好きなのはend2です、一番遊女阿部のこと思うと泣けるかな~って。実際、仕事終わりの車の中で考えて、涙を流していました。ひとりで。オタクって辛いしきもい。

でもある意味end2が幸せなので。私が考えられるもので幸せなものってこれなんですよ。end3で書きましたが遊女阿部は、この生活から脱することを考えることを辞めていると思っているんですよね。いくら目黒と出会おうが、この立場から場所から自分が離れることはできないと思っているから、舞であの表情で踊っていると思うんです。

こういう事を考えているからこそ、ずっともやもやしていることが一つあって。

それが、キスするところなんですが。あのシーンって、目黒の元を離れるような動きをするけど目黒が引き留めて、抱き寄せられるような形で、キスするじゃないですか。

あの離れるような動きって遊女阿部の本心が出ているものだと思っていて。それ以外の動きは遊女としての戯れ?仕事?だと思っているんだけど。どこかで目黒とはこれ以上してはいけない、と思って離れたのかな…と考えたりしました…苦しい……。

ただの振付だよ、意味なんてないよ☆って言われたらそれはそれで悲しいんですけど(笑)、阿部君は演じるときどう思っているんだろうって気になります。教えてほしいけど教えてほしくないです(笑)解釈不一致で死ぬより自由に考えられる今が最高。(笑)

 

 

 

 

終わると思わせて終わらない、それが遊女阿部に激重感情を抱いているオタク。

 

さっきまでの遊女阿部は、あくまでも2020年の遊女阿部。

2021の遊女阿部の話をします。

 

2021は映画のように何度も見るという事が出来ないので、配信と実際に御園座で観劇した2回だけの記憶です。進みます。

 

2020年の遊女阿部は「力の入れ方を間違えて触ったら割れてしまうくらい繊細な人」という印象だとしたら、

2021年の遊女阿部は「一人で生きていく覚悟を持った強い人」という印象でした。

 

まず、配信で見た遊女阿部は口紅が極端に薄くてどうした?って思ったのですが、表情がもう「強い顔」でした。自分の感想ツイを遡りましたが、「一人で生きていく顔」ばかりでした。なんでそんな顔してるの!!!って泣きながら必死に画面見てました。2020の遊女阿部を幸せにしたいと言いながらろくに目黒と幸せになるendを考えられないオタクのくせに、いざ遊女阿部が一人で生きていく顔をしていると、悲しくなって苦しくなって泣いてた気がします。

儚さは2020程感じなかった、と思います。普通にまじで強い女になってた。口紅が薄かったのも唇嚙み締めたのかな、とか思ったりね。本当にね…強い女になっただけで涙を流すオタクがいることを阿部君は知るべき(知らなくていいです)

 

2021年の遊女阿部は一人で生きていく顔をしているので目黒がいなくなっても引きずらないと思うし、遊郭から出ることはできないって諦めたというより、遊郭で生きていくと決めた、遊女になったかなという印象でした。御園座で実際見たときもやっぱり元々ある儚さはあるけどお顔は凛々しくて強い人でした…。

(阿部君の色々な成長が出てるのかな、とかね。勝手に思ったよ!)

 

 

では、ここからほぼパロディ妄想になります、ご注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

意味の分からないオタクなので、「遊女阿部を幸せにする」ために色々考えた結果、

 

 

 

 

安兵衛君が遊女阿部に一目惚れして、とりゃとりゃー!と遊郭に殴り込み、力づくで遊女阿部を遊郭から引きずりだし一緒に逃げる妄想をしました。

 

安兵衛君は目黒と同じくらいの年齢だと思うし、あの感じだと明るいしドジなところもあるし弄られるタイプの子だけど、そういう子だからこそ遊女阿部のことを明るい世界に連れて行ってくれるかな、と思ったわけです。

遊女阿部が目黒のことを忘れられないことを分かった上でそれを受け入れて、それでも好きになった人を幸せにするという思いだけで行動するんですよ、安兵衛君は。

遊女阿部はどこで安兵衛君の事を好きになるか、ですけど、遊郭を出てからなんですよね。遊女阿部にとって、自分のためにここまでしてくれるのって安兵衛君が初めてだと思うので。「どうして私のために、ここまでするのですか」と聞いたら「男は、好きな人のためなら何でもするんですよ」ってすっごい笑顔でまっすぐ答える安兵衛君を見て、どきってしてくれたら私が喜ぶ。

安兵衛君が教えてくれる天気の事とか、きっと遊郭で季節も何も感じられない生活をしてた遊女阿部にとっては全部が初めてのことで新鮮だろうし。一緒にいろんな天気を見てほしいし、星を眺めてほしい。些細なことでも遊女阿部にとっては非日常的なことなんだよ…ぐすんぐすん……。「なんで泣いてるんですか!?」てあわあわする安兵衛君も見たい。女の扱い全然うぶうぶな安兵衛君と経験豊富な遊女阿部の凸凹絶対可愛い。

 

 

 

以上です。きっといいと思うんですよね、パロというか世界線跨いでいるんですが。

好きな人を幸せにしたいと思った結果、こうなったという話です。多分これ考えてるのって、某SF人情侍の国の話を読んでるからなんですよ。

ちなみに安兵衛君は実は強いんだよって思っています。何故かと言うと、九剣士の生まれ変わりが2幕のキャラだったらいいな、という妄想もしてるからです。ちなみに金銀の戦闘力は財力に吸われました。

 

 

 

きっと私はこれからも色々な遊女阿部のことを想って涙を流すし、拗らせるし

激重感情抱いていくんだろうなって思います。遊女阿部のスピンオフ作品出ないかな~~~~~~~!!!!!